2007年5月21日月曜日

幕屋について

幕屋ということばがあります。
英語でtabernacleという言葉の日本語訳です。テントというとわかりやすいでしょうか。つまり簡易式の家なのです。
この言葉は旧約聖書にも出てきます。「出エジプト記」という書の中で、「あなたがたが幕屋を作るなら、私はあなた方の間に住む」という神の言葉が出てきます。これは非常に興味深い言葉です。まずひとつに、あなた方の間に住むと言っているのであって、あなた方の中に住むとはいわれていないという事です。幕屋という仮の家を造っても、そこに神は住まわれるのではなく、あなた方、つまり人と人の間に住まわれる、というのです。私達の見逃しやすい真理がここに示されているのではないでしょうか。神は私達の中に住んでは下さらないのです。私達の中に神が住んでしまうと、私達自身が何か崇高なものになったかのような錯覚を抱いてしまうからです。これはセルフィッシュネスにつながり、非常に危険なものなのです。このことは物理的な教会を崇拝してはいけないというのと同じ事です。建物としての教会も、それはただの入れ物であって、別に礼拝すべきものではないのです。しかし人はえてして教会という建物を礼拝したがります。毎週その建物に行く事によって、自分も崇高になれるような錯覚を抱くのです。しかし人が作ったものに神は住まわれないのです。神は人にコントロールされるようなお方ではないのです。そうではなくて、神は神を信じる人と人との間に住まわれるのです。一人では神との交わりは出来ないというのは、ここからも分かるのではないでしょうか。人と人の間なのです。
「ある人々のように、一緒に集まる事をやめたりしないで、帰って励ましあい、かの日が近づいているのを見て、ますますそうしようではありませんか」(ヘブル9:25)
私達もイエスキリストを信じる人との関係を大切にしましょう。神が見つからないと言って嘆いている人がいるならば、神は空を見て、自分の中をのぞいても、教会の建物を覗いて、おられません。人との交わりの中でこそ、神を見つける事が出来るのです。集まってください。神を見る為に。.

2007年5月16日水曜日

(十戒)の解釈

私の住んでいるテキサス州ヒューストンにはいろいろな宗派の教会があります。以前ルーテル教会に行ったことがあります。
ルーテル教会はもちろんマルティン ルターがカソリックに対して立ち上がった所から始まるキリスト教プロテスタントの一派ですが、教えの中ではカソリックに近い所もある事を知りました。「10戒」というのが聖書にありますが、どれを10の戒めにするかという所が、他のプロテスタント(南部バプティストなどと違うのです。他のプロテスタントやギリシャ正教では、「私以外の他の神を崇めてはいけない」、と「神のイメージを作ってはいけない」が、別々の戒めになっていますが、ルーテル派やカソリックでは、これらが一緒になってひとつの戒めになっていると考えるのです。従って他のプロテスタントでは10番目の戒め、「隣人の家、妻その他をうらやんではいけない」となっているところが、ルーテル派では「隣人の家をうらやむな」、というのと、「隣人の妻やその他をうらやむな」、という2つに分かれているという事です。サムエル シュルツという方の書かれた"The Old Testament Speaks" という本に載っていました。

2007年5月15日火曜日

どの教会に行こうか

米国にはその人口の84%以上がクリスチャンであるという統計があります(オペレーションワールド)。これはイギリスやドイツの60%台に比べてかなり高い数字です。しかし非常に多くの宗派がある事も事実です。カソリックとプロテスタント、東方正教会というだけではありません。プロテスタントにも無数に近い宗派があり、その中のひとつひとつの教会がそれぞれユニークなイエスキリストの体として機能しているのです。ですからどの教会に行こうかと考える時、自分の家に近いかどうかとか、知り合いがいるというのも重要な要素ですが、選択は慎重にする必要があります。というのも宗派が違うと、礼拝の仕方や社会問題に対する意識も全く異なるからです。

そこで、キリスト教の中で、それぞれのデノミネーションの違いについてかいま見てみたいと思います。
1、まず第一に、礼拝に於いて何を強調するかによって分類することができます。礼拝の中で神との接点を持つ事を第一に考え、「聖餐式」を重んじるグループ(メインラインと言われている宗派、すなわち、ルーテル、エピスコパリアン、プレスビテリアン、ユナイテッドメソジストなど、このグループの中でもどのくらい昔からの儀式を重んじるかによって差があります)、第2のグループは神との接点を持つという点では第一のグループと共通するものの、聖霊に導かれて、踊ったり、異言を口にするなどを重要視するところ(ペンテコスタル)、そして第3に礼拝の中では神の言葉を聞く、つまり「説教」を強調するグループ(サザンバプティスト)があげられます。
2、第2の軸として、社会問題に対する態度が上げられます。女性が牧師を努める事への是非、同性愛、堕胎などに関して、それぞれのデノミネーション、そしてそれぞれの教会が異なった見解を持っています。興味深いのは、昔ながらの聖餐式などの儀式を重んじる(外見にこだわる)宗派は、社会問題に対してリベラルな所が多いという事です。一方儀式にこだわらずに、説教を重視する所は、聖書を第一に考えるので、社会問題に対して厳しい傾向があるように思います。